2019.11.26(TUE)
SURL 1st JAPAN LIVE
Powered by Tsutomu Ono
Special Guest Act: mitsume
18:30 OPEN / 19:30 START
[Ticket] ADV 3,800JPY (+1D)

eplus  PIA  LAWSON


Document

来週11月26日(火)韓国のバンド SURL(ソル)が初めての来日公演を新代田FEVERで行います。
Special Guest Actとして、彼ら自身が敬愛するミツメも出演してくれます。

ぜひたくさんの人に来てほしいですし、SURLを知ってほしいと思っています。Apple Music, Spotify, YouTube なんでもいい。彼らの楽曲を聴いてくれたら、MVやLive Videoを見てくれたら自分と同じようにミツメとツーマンライブとなったことが腑に落ちるだろうし、その共演に期待もしてもらえるんじゃないかと思っています。
 > Apple Music > Spotify > YouTube Channnel


昨年、自分は初めて『mights(マイツ)』というイベントを開催しました。大好きなバンドとクリエイターの方に参加いただいて、自分自身にとってもとても意義深いイベントになりました。
 > 『mights』2018.10.1

イベントが終わってからすぐに次回のこと、それを2019年に開催しようという思いがありました。
ただ、それはすごく漠然としたものでしたし同時に不安もありました。初めてのときはそれまで自分が蓄積してきたところから参加してほしい人たちにアプローチできたので、自分の想いの純度みたいなものも高くできたと思っていますが、次回も同じ純度で企画できるのか、つまりは『そこまで想いの向く人にこの短期間で出遭えるのか』という不安でした。

そんな中、3月も終わりかけの頃YouTubeのレコメンドに上がってきて聴いたのがSURLの「Like Feathers」でした。


一聴して惹かれました。

ただ、調べてみてもオフィシャルサイトもない、自分はハングルが読めないのでTwitter、Instagramなどをみても意味がわからない。よく見るとMVに出ている人たちはメンバーでもありませんでした。
でも何かピンとくるものがあり、"彼らのライブを日本で見られないものか"という思いが浮かびました。既にHYUKOHをはじめSE SO NEON, ADOYなど多くの韓国バンドが来日していましたし、自分と同様にSURLの音楽を聴いて刺さる人たちの顔も浮かんだからです。
ただ、実際はどうすればいいかわからないしできるかどうかもわからない。そんなときに一言「呼んでみようよ」と背中を押してくれたのが、今回Poweredとして名前を入れさせてもらっているPhotographerのオノツトムでした。


彼の言葉に背中を押してもらい勢いのままSURLにDMを送ったところ、うれしいことにすぐSURLからの返事がありました。もちろんすぐにOK・NGに及ぶ話ではなかったですが、突然のアプローチにも関わらず目を向けてもらえたのは幸運でしかありませんでした。きっと自分の署名に記載していた『mights』のサイトを見てくれたでしょうし、そこに登場してくれたバンド・クリエーター・フォトグラファー・ライター・映像監督・キュレーターなどそういった人たちの力もあってSURLとも繋がれたんだと思っています。

そこからやり取りを重ね少しずつ企画が現実味を帯びてくる中で、”共演したいバンド”として彼らから名前が挙がったのが、今回Special Guest Actとして出演いただくミツメでした。なんでもSURLのメンバーがみんなミツメが大好きで、無茶なお願いかもしれないけどアプローチだけでもしたいというのです。


自分としてはミツメサイドにも飛び込みで打診する他なくどうしようか、というのが正直なところだったのですが「SURLがミツメを好きで聴いている」ということがすごくしっくり来た感覚も同時にありました。SURLは昨年デビューしたばかりなのでミツメが先輩バンドにあたるのですが、個人的に韓国や台湾、タイなどアジアのアーティストをYouTubeで見ることが多いのと同様にSURLがミツメの音楽と出遭ってリンクしていることに"2019年"を感じた気がしたからです。

SURLは音楽に加えて、アートワークやMVでも魅力的なクリエーターとともに歩を進めている印象があって、主にジャケットイラストを手かげているDazleさん (https://www.instagram.com/bigseul/) や、複数のMVや「Cilla」のアートワークを手がけるLaficさん (https://www.instagram.com/lafic/) も、SURLと同様とても興味深い存在です。
昨年1回目の「mights」をポップカルチャーメディアのKAI-YOU.netにユーザ投稿記事として掲載いただいた際、魅力的なクリエーターとともに歩を進めているバンドとしていくつか例を挙げさせていただいたのですが、その中にミツメの名前も挙げていました。それと同じようなものをSURLとDazleさん、Laficさんとの関係性にも感じたんです。
 > No Busesにbetcover!!、時速36km出演の「mights」クリエイター同士の関わりがテーマ [KAI-YOU.net]


幸いミツメのみなさんにも快諾していただき開催に漕ぎ付けることができたのですが、韓国で初めてSURLのメンバーに会ったとき「日本でライブができること」はもちろん「ミツメと共演できる」ということにとても喜んでいたのが印象的でした。

7月末、自分は初めて韓国に向かいました。SURLの野外ライブ出演を見るのと、彼らと打合せをするためです。ライブ後事務所に向かう車中でも(自分がSURLを知るきっかけになった)「Like Feathers」のMVの制作裏話や、ミョンスク(Dr)がとにかくエヴァンゲリヲンが大好きなこと、その直前にオープニングアクトをつとめたNulbarichの韓国ライブの話などいろいろな話を聞かせてもらいました。

彼らが所属するHAPPY ROBOT RECORDSも事務所を構える弘大(ホンデ)エリアは、他にも複数のレーベルが事務所を構えたりライブハウスが多く存在するエリアで、日本でも「韓国の若者の街」「韓国ストリートカルチャーの発信基地」と表現されるような地域です。HYUKOHなども活動初期には同地区のライブハウスでライブをしていたとのことで、弘大(ホンデ)地区は改めて出向いてみたい興味深い場所でした。


9月にイベントの開催を告知してからも、ありがたいことにいろんな反応をいただきました。
ニュースとして掲載いただいた各種メディアの方々は勿論ですし、先日公開されたBELONG Mediaさんのメールインタビュー (ブリットポップとミツメを敬愛する韓国のバンド、SURLとは一体何者か?) や、来日時の対面インタビューを希望いただいたり、ライブ当日の取材を希望いただいたり。ラジオ局の方からもTOKYO FM「RADIO DRAGON-NEXT-」ではSURLの「Cilla」の楽曲フルオンエアとイベント告知をしていただきましたし、TBSラジオ「ACTION」ではSURLの「Like Feathers」をオンエアいただきました。
もちろん様々な方に話をしているつもりですが、意図したものや自分の予想しないところでSURLの名前や楽曲が挙がることもいくつもあり、その度にSURLの力を感じていました。


また今回、イベントのティザー映像を制作しました。


今回のイベントはSURLにとっては貴重な初来日の機会ですし、ゲスト出演いただくミツメをはじめもちろん自分たちにとっても、この機会を経て先に続くものがあるだろうと思っています。
そんなイメージを思い浮かべる中で、オノツトムに表現してもらったのが今回のティザー映像です。

ティザーはその先に本編があるものでそれはもちろん来週のライブなのですが、映像があがってそれが公開されたのを見ていると、ライブのその先のストーリーも"それ"にあたるのではとも思ってきました。来てくれた人のストーリーも本編になってくれたらとてもうれしいです。


改めて考えてみると、SURLが自分のような最初誰かもわからない話に足を踏み出してくれたこと、本当にありがたいことだと思っています。
加えて、共演いただくミツメのみなさん、会場のFEVERさん、オノツトムもメインビジュアルを手掛けてくれたウチボリシンペさん、ティザー映像に関わってくれたエザキナナホさんやスタッフの方々、招聘に協力していただいたTHISTIME RECORDS、翻訳をしていただいたSPICAランゲージスクールの方々、宣伝・拡散に協力してくれた先輩や友人、各関係者のみなさん、来日中お世話になる通訳さん、撮影チームなどとにかく沢山の人に助けられ、来週最高の瞬間を迎えられそうです。


既にチケットをお持ちの方はもちろん、まだ気になっているけど迷われている方、まだSURLを聴いたことのない方ももしこの文章を読んで興味を持っていただけたら、うれしいです。

その上でよかったら来週、会場でお待ちしています。

拙く長い文章になってしまいましたが、読んでいただきありがとうございます。

mights 酒井 慎司


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